駅
みなさんご存知だろうか
いや 駅とは言ってもだだの駅ではなく
竹内まりやのあの名曲 「駅」 のことである
仮にもし 知らないという方は この先まったく読む必要がない
むしろ時間がもったいないだけだ
だがもし 知ってるという人なら もしかしたら
読んでも時間の無駄にはならないかもしれない あくまでも かもだが・・・
話を戻そう
実は「駅」という曲 最初は中森明菜のアルバム用に書かれた曲である
1986年発売の「クリムゾン」という 中森明菜のセカンドアルバムに向けて
竹内まりやが作詞作曲をし 提供した曲である
この「駅」という曲 自分が今更ながら面白いと思ったのには実は理由があって
最初に唄った中森明菜と 作者である竹内まりやとでは
詩の解釈が全く正反対 ということなのだ
つい最近ニュースになった 竹内まりやが実家の老舗旅館の経営権を握った という
なんともきな臭い報道を たまたまクリックして読んでいたら
竹内まりや関連の記事がたくさん出てきて その中にこの 「駅」 解釈云々の記事が記されていたというわけである
長くなるので メンドクサイと思った方は以下読まないほうがよい
どう言うことかを説明するにはまず
以下の歌詞を押さえておく必要がある
駅
作詞作曲 竹内まりや
歌 竹内まりや
見覚えのある レインコート
黄昏の駅で 胸が震えた
はやい足どり まぎれもなく
昔愛してた あの人なのね
懐かしさの一歩手前で
こみあげる 苦い思い出に
言葉がとても 見つからないわ
あなたがいなくても こうして
元気で暮らしていることを
さり気なく 告げたかったのに…
二年の時が 変えたものは
彼のまなざしと 私のこの髪
それぞれに待つ人のもとへ
戻ってゆくのね 気づきもせずに
ひとつ隣の車輌に乗り
うつむく横顔 見ていたら
思わず涙 あふれてきそう
今になって あなたの気持ち
初めてわかるの 痛いほど
私だけ 愛してたことも
ラッシュの人波にのまれて
消えてゆく 後ろ姿が
やけに哀しく 心に残る
改札口を出る頃には
雨もやみかけた この街に
ありふれた夜が やって来る
解釈が 中森明菜と作者本人とで違っているところはココ
先述に黄色くマークしてある「私だけ 愛してたことも」という部分
この部分 中森明菜は
「私だけ(があなたのことを)愛してたことも」
ととらえている
一方 作者本人の竹内まりやは
「(あなたは)私だけ(のことを)愛してたことも」
と ラジオ番組などで語っている
実はこの中森明菜の解釈に まりやの旦那 山下達郎が激高し
正しい解釈を知らしめるべく マイナー調のメロディーの歌をあまり歌ったことがないまりやを説得し
達郎みずからアレンジを担当し
伝説のベストセラーアルバム「リクエスト」に収録させたという話である
事実 その後のベストアルバム「Impressions」では
達郎によるライナーノーツが記されており
そのなかには以下のような記述がある
「駅」
87年のアルバム「リクエスト」のコンセプトのひとつに、
「他人に書いた作品を自分で歌う」というのがあり、「けんかをやめて」
「元気を出して」などと同じく、この作品も、もともとは、
さる有名アイドル・シンガーのために書かれたものである。
まりやは当初、この曲を自分で歌うことに難色を示していた。
マイナー・メロの「歌謡曲的」なアプローチだからというのがその理由だったのだが、
歌謡曲とそれ程縁のない(?)私の耳には、この曲はとどちらかといえばイタリア風に聞こえたし、
また、そのアイドル・シンガーがこの曲に対して示した解釈のひどさに、
かなり憤慨していたこともあって、ぜひとも自分の手でアレンジしてみたいという誘惑にかられ、
彼女を説得してレコーディングまでこぎつけた。
その後このヴァージョンは有線放送で1位になるなど、
今では竹内まりやの代表作のひとつとなっている。メデタシ、メデタシ
結局 自分 何が言いたいかというと
コレって 読解力 国語の問題だと思ったからです
小学生の時に ちゃんと国語の授業を受けて
前後の文章による 登場人物の感情推察や把握なんかを
ちゃんとやっていれば
某アイドルシンガーのような解釈にはならなかったと思うワケです
あらためて
小さい頃に 勉強をちゃんとやっておくことは大切なんだなぁと
シミジミ感じたのでここに記しておきました
ではまた!
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